フォルトゥナの瞳

結末を知っているからこそ、後半涙が止まらなかった。不思議な力に、運命に翻弄される2人の結末は悲しいものかもしれないけれど、愛する人のために自分を犠牲にしようとする彼らの姿はとってもかっこよかった。

有り得ない力をもったからこそ、自分にしか愛する人を助けることができないからこそ、お互いにあの選択をするわけで、2人の愛の深さや絆を感じることのできるラストでした。


映画館をでた後、寂しいとか悲しいという気持ちになるわけではないけど、でもやっぱり慎ちゃんと葵には幸せになって欲しい。なのでパラレルワールドでもいいから、2人が何事もなく幸せに一緒に暮らせる世界線が存在していて欲しいなぁ。

それと、もし神木くんのラブストーリー次を見れるならば、幸せになるやつが見たいな。推しくんの幸せな姿を最後にみて、満足して映画館を出られる日を待ってる。


私は役者さんの目の演技を見るのが好きなんですけど、神木さんの目の演技はほんとに凄いなぁと毎回思わされる。透けてるのとかCGやし、その場ではなんにも変わらず見えてるはずなのに、見ていてほんとに透けて見えてるんだ、なにか異常を感じてるんだ、というのが伝わる細かな表情の変化にはさすがとしか言い様がありません。ほんとに繊細なお芝居をされる方で、見ていて惹き込まれる。いつまでも見ていて飽きないお芝居をされるなぁと改めて感じました。


それと、架純ちゃんはとってもその場に馴染む演技が上手だなと言うか素敵だなと思いました。当たり前のようにその場に存在して、物語に寄り添ってくれる、そんなヒロインの姿に感動です。インタビューで葵は理想的な女性だと仰ってたけど、ほんとにそうだなと思ったし、そう思わせる素敵な女性を演じられてました。神木くんの初ラブストーリーの相手役が有村架純さんでよかった、と心から思います。あと、1回目は神木さん中心に見てしまったので、次は葵メインに見てみたいな。


神木くんのラブストーリーが見られたことにとっても幸せを感じたし、少女マンガの実写化とかじゃなくてよかったとほんとに思う(本人は少女マンガやりたいって言ってたけどね 少女マンガの実写化するなら、キラキラ青春系よりラブコメが見たいなぁ~)。


原作から少し変わってる部分もありつつ、重要なところだけ上手いこと繋げてまとめた感があって、すごく綺麗にまとまってる脚本だなぁという印象を受けました。それに加えて、三木監督ならではの光を駆使した映像の美しさが作品をより爽やかなものにしていて、シリアスなお話ではあるけど、暗い気持ちにならずに最後まで見られる作品でした。

原作読んだ状態で見たので、それぞれのキャラとかより深く分かって見れたのは良かったけど、原作未読の状態でも見たかったなぁという矛盾、、、。人はどこまでも強欲だなぁ。